ぼくちんの極秘アイデア倉庫

ぼくちんの考えたアイデアなどを書きます

個々人が発行する電子的な商品券・サービス券のトレード、使用、保有プラットフォームの提案。通貨による経済を置き換え、経済の活性化を実現する。

今回提案するプラットフォーム(Webサイト)では、個人個人が電子的な商品券・サービス券を発行し出品し、それらの券を個人個人(ユーザー)同士がトレードしたり使用したり保有したりすることができる。
 商品券・サービス券の例として「ハンドメイドのアクセサリーと交換できる券」「米と交換できる券」「肩たたき券」「ヘアカットのサービス券」等である。「円と交換できる券」も考えられるが法的にどうなのかよく分からない。

このプラットフォームの仕組みと画期性
 現在の経済社会は通貨を使用するものである。通貨は確かに便利な物である。原始の社会の経済は物々交換(正確には券と物との交換)であった。(参考URL→https://fknews-2ch.net/archives/20171029.html

しかしそれは需要と供給のマッチングが難しかったので貴金属(ゴールド等)が価値を代替するようになりマッチングが活性化し経済が活性化した。そして紙幣が発明され貴金属に比べ輸送も簡便になった、そして信用創造により経済はさらに活性化した。
しかし紙幣が使われる社会では不便もある。通貨発行権中央銀行に集約されたし、市民が商売をするには銀行から紙幣(通貨)を借りなければならなくなった。つまり、種類の少ない通貨(日本では実質円一種)に市民は行動を縛られるようになった。社会全体の景気の浮き沈みは中央銀行や、超富裕層、銀行、投資機関などの極一部の集団によって舵を取られることになった。
  起業など商売をする為に通貨を借りるには極一部の集団である彼らの審査を受けなければならないし、景気が沈んでいる時は借りることが難しい。それがポジティブフィードバックされさらに景気は落ち込んでしまう。これは通貨の種類が少ない事、また通貨の流動性がごく一部の集団に託されていることによる。
   通貨を借りる際の審査も数少ない機関からではビジネスの可能性を認めてもらえる可能性が低くなる。
 今回提案するプラットフォームでは経済の仕組みを原始の経済をアップデートして再実装するものである。
  紙幣は便利であったが紙幣は経済の多様性を捨象して解像度が落とされたものといえる。紙幣はけして原始の経済を進化させた優れたものであるわけではない。
  原始の経済の仕組み(個人個人が発行する券と物の交換)の不便だった部分を"現代の情報技術で解消する"事で、現在の通貨(紙幣)による経済を、経済の「本質」に回帰させる。
  
  このプラットフォームの仕組みを説明する。基本的に上記の参考URLのサイトに書かれている、券の使用のされ方と同じである。
   このプラットフォーム上でユーザーは電子的な商品券・サービス券を発行し出品できる。発行できるという事は、既存の券ではなく、ユーザーが自分で券を作ることができ、そのような件がこのプラットフォーム上に出品されるという事である。
    そして誰かの券を持っているユーザーは原始の経済のように券に記されている約束(モノやサービスとの交換等)を行使する事ができるし、別の券とトレードする事も出来る。(券に記された権利をトレードできるという点が既存のフリマアプリやクラウドソーシング、クラウドファンディングには無い点である)
     券をトレードできるという事は供給者と需要者の要求が直接マッチングする必要が無いという事である。自分に必要の無い券を持っていても誰かが自分に必要な券とトレードしてくれるのである。これは2人の間だけのトレードだけではなく、何人ものユーザーを介したわらしべ長者的なトレードも想定し得る。
     様々な券には様々な需要が対応しているので券を色々トレードする事でまるで、通貨のように様々な需要があるもの(つまり通貨)と同一視できる。自分のウォレット内で常に流動する券はさながら定常開放系のようなもので、通貨のような固体(個)のように捉える事ができる。(人体がそれを構成する物質が常に入れ替わっても個人という確固たる個が存在するようなものである)つまり、このプラットフォームのウォレットは通貨の要件である、価値の保存などを満たす。つまり通貨と同一視できる。
   そして通貨よりも優れた点は、個人個人が券を自由に作成し発行できるので、上記のごく一部の集団にビジネス行動を縛られないことであり、多様性が増し経済の解像度、流動性が上がるという事である。(もちろん既存の通貨だってこの世界に同時に存在していても良い。どちらかの経済社会を一つ選ばなければならないという事は無く、この提案にデメリットがあるとすればそのデメリットを必ず取らなければならないという事は無い)
    現在の社会でビジネスをしていくには通貨を借りなければならないが、このプラットフォームがあれば自分から価値を創造でき、通貨を借りる必要が無い。現代の資本主義社会は経済を発展させていくには常に信用創造された通貨を借りなければならない。誰かが通貨を借りるから、その分社会に増えた通貨を自分が稼ぎ自分が借りた通貨を返す、この繰り返しが活発化していかないと経済は回らない(借金の利子は時間経過とともに増えていくからである)。個人的にこのような全員が立ち止まることができず、走り続けなければならない、信用創造で経済を発展させなければならない仕組みは大変だと思う。(ちなみにこのプラットフォームの仕組みでも券の信用創造は可能である。しかもユーザー個人が行う事ができるし、券の銀行のような組織が立ち上がれば組織的にも可能である)
     トマピケティ氏が述べるように超富裕層とそれ以外の層の富の格差は拡大している。この経済社会にうまく適合できない(私のような)人は社会から脱落してしまう。しかしこのプラットフォームなら自分から価値を創造できる。多種多様な人が優れたビジネスを起こせる可能性がある(異能を発揮できる人が沢山現れ得る)。もちろん天才的な人間でなくとも普通に牧歌的にこのプラットフォームなら働き暮らすこともできる。格差が拡大していく現在の資本主義社会ではピケティ氏は超富裕層の増税が必要と述べている。つまり富の再配分が重要だという事である。しかし氏はこれは難しい事だと述べている。また近年ベーシックインカムの必要性も活発に議論されている。しかし超富裕層の増税ベーシックインカムももし実現がとても難しい事ならば、このプラットフォームがこの問題を解決する新たな一案である!(そして何よりこの案は楽しい事だと思いませんか?)
 
近年ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)が生まれ、そしてそれからNFTが生まれた。通貨から具体的な物(デジタルデータ)への流れが発生している。今回提案したプラットフォーム(通貨から券への回帰)はこの流れから鑑みても的外れな提案ではないのではないだろうか。